政策研究大学院大学（GRIPS）では2025年12月15日～19日の5日間にわたり、インドネシア大学の要請を受け、同学工学部土木工学科に就学中のインドネシア国家交通警察職員及びインドネシア大学教職員を含む15名を対象に研修を実施しました。

本研修では、日本のインフラ?危機管理に関する経験を共有することを目的に実施したものです。プロジェクト?ディレクターを務める家田仁特別教授のコーディネートのもと、GRIPSの教員、国土交通省道路局による講義と、国土交通省関東地方整備局の協力による防災インフラ施設視察を組み合わせたプログラムとなりました。

本学家田仁特別教授とインドネシア大学 スタント?スホド教授

講義を通して、参加者は、日本のインフラと国土のあり方、日本の警察の仕組み、都市計画と道路整備、災害と道路交通規制、日本の砂防、日本の地水政策、首都直下地震の被害想定と対策といったテーマについて、体系的に学びました。いずれの講義も、実際の政策や事業に即した具体的な事例をもとに構成されました。

家田仁特別教授による講義

視察では、首都圏外郭放水路、荒川高規格堤防、東京臨海広域防災公園を訪問し、参加者は施設所長らによる説明に熱心に耳を傾けていました。講義内容と関連する施設であったため、理解を一層深める機会となりました。

首都圏外郭放水路での集合写真

最終日には、講義を担当した教員らとともに、警察の役割や防災政策など、研修を通じて学んだ内容についてディスカッションを行いました。参加者からは、研修を通じて実務に直結する多くの知見を得られたとの声が寄せられ、視察?講義ともに高く評価されました。最後に参加者に修了証書が授与され、研修が終了しました。

本学教員らと研修生のディスカッションの様子

閉講式での集合写真