政策研究大学院大学（GRIPS）では、2025年12月8日から12月12日まで、国際協力機構（JICA）が招聘したアルジェリア?チュニジア両国の国立行政学院（Ecole Nationale d' Administration, ENA）の学長及び教授陣等を対象に、5日間の研修を実施しました。

初めてとなる今回は、両国の行政官育成に有用な知見を提供することを目的に、日本の行政システム、人事制度、リーダーシップ理論に関する内容でプログラムを構成しました。両国から9名の参加者を迎え、GRIPS教員及び人事院を含めた外部講師による座学講義のほか、デジタル庁への訪問とグループディスカッションを実施しました。講義中は活発に質疑応答が行われ、自国と日本との違いを認識しつつ、各講師との間でさまざまな議論が展開されました。デジタル庁では、デジタルを活用した行政サービスに関する説明を受け、日本の取り組み事例をもとに、共通の課題や将来像について意見が交わされました。

最終日のディスカッション?セッションでは、参加者が国別グループに分かれて研修を振り返り、日本の組織や制度の中から自国で応用できそうなことや疑問に感じたことを挙げ、発表を行いました。両グループから出た数多くの意見や提案に対し、本研修プログラムディレクターの高田寛文教授（副学長?グローバルリーダー育成センター所長）と、コメンテーターを務めた吉牟田剛教授及び井上靖朗教授が補足説明と感想を述べ、セッションを締め括りました。最後に、高田寛文教授から参加者に修了証書が授与され、続いて両国代表者から心温まるスピーチが行われ、研修が終了しました。

<GRIPSでの講義>

<デジタル庁訪問>

<グループディスカッション>

<修了式にて>

※この研修は、JICAの要請を受けGRIPSが実施しました。